ビンテージ衣装プラン

ビンテージプラン

ビンテージプランとは、創業慶応元年150年の歴史を持つ「北徳」という貸衣装さんとの提携で産まれた特別プランです。
北徳さんは、以前は新開町に会社がありましたが、2年ほど前に港区港栄に移転しました。
舞台衣装の制作・貸出などで全国に知られる会社です。

現社長から伺ったお話では戦前の衣装は戦災によりすべて焼けてしまったそうです。
今回特別にお貸しいただける衣装たちはすべて戦後に作られたものですが
一つ一つ職人の手により時間と手間を惜しまず丁寧に仕立てられているものであり
また、北徳さんにより大切に保管されてきたものでもあります。

製品の性質上、普段からビンテージ・アンティークの扱いに慣れたスタッフがアテンドいたします。着付け・美容・カメラマンは専属のもので行います。

衣装のご紹介

創業1865年(慶応元年) 150年の歴史を紡いできた北徳がご提案する、ビンテージプラン

重ね松葉文様唐織打掛
(かさねまつばもんようからおりうちかけ)

色とりどりの松葉を重ねた「重ね松葉文様」を浮き織り(※1.唐織)にした、多彩で華やかな打掛です。

白茶地鳳凰四君子波貝合わせ文様唐織打掛
(しらちゃじほうおうしくんしなみかいあわせもんようからおりうちかけ)

蘭、菊、竹、梅を君子として称えた、と言われる四君子柄と鳳凰、貝合わせ等の吉祥文様を浮き織り(※1.唐織)にした、打掛です。

藤色紗地孔雀文様竹山町縫打掛
(ふじいろしゃじくじゃくもんようたけやまちぬいうちかけ)

藤色の紗地に(※2)竹山町縫の総刺繍で羽根を広げた孔雀が描かれています。花嫁の打掛にふさわしく、絢爛たる柄粋です。

白紗地鳳凰文様竹山町縫打掛
(しろしゃじほうおうもんようたけやまちぬいうちかけ)

白の紗地に(※2)竹山町縫の総刺繍で色とりどりの鳳凰の羽根を見事に描いた打掛です。

赤紗地エ霞花車文様竹山町縫打掛
(あかしゃじえがすみはなぐるまもんようたけやまちぬいうちかけ)

赤の紗地に(※2)竹山町縫の総刺繍で、「永遠」を意味するエ霞と、幸せを招く「花車」が描かれています。

白綸子地雪輪露芝花文様金駒縫打掛
(しろりんずじゆきわつゆしばはなもんようきんこまぬいうちかけ)

白の大柄の繻子織のシルク地に(※3)金駒刺繍で、吉祥柄が描かれている打掛です。

(※1)唐織・・・色糸に金銀糸を交えて絵模様を織りだす技法で非常に豪華な織物です。
(※2)竹山町縫・・京都の竹山町通りを発祥とする刺繍の技法であり、平金糸、平銀糸色糸を用い、下絵や文様の指図に従い、糸を捻ることなく縫いながら柄をつくる、非常に高度で、高価な刺繍です。
(※3)金駒刺繍・・刺繍針に通せない太い金糸・銀糸を駒(糸巻き)に巻きつけ下絵に沿って転がして文様を作り出し、糸を留めていく技法。歌舞伎の姫の衣裳等に用いられ、柄が浮き出るようにはっきりと表現できるのが特徴です。

これらは全て、戦後間もない時期に、当時の弊社の当主である、 故 鎌田綾子氏がデザインし、それぞれの職人達と手間と時間をかけ、こしらえた弊社の宝物です。
今ではこしらえることの叶わない、古き良き時代の遺産を大切に修繕し、お召しいただいた方に、歴史を感じていただき、大切な記念日を飾っていただきたく存じます。